Section 50: 私達の所での行動記録

私達のところでRelease 4にバージョナップしたのは、確か2003年の7月の中旬だったと思います。 このバージョナップそのものについては書く必要がある事とて何も思い浮かびません。 いたってスムーズに行われてしまいました。そうそう、今回の配布からはCD-ROMからの たち上げが可能になっていますので、Plan 9の配布ページ へ行って最も新しいバージョンを入手すれば良いと思います。



=======最近のハードウェアを使ってfossil+ventiをインストールする======


最近のPCはハードディスクやCDROMにIDEではなくSATAインタフェースを使う様になっています。最近のPlan 9 のインストールCDでは、これにはAHCIインタフェースを使うようになっています。これのカーネルドライバは /sys/src/9/pc/sdihci.cです。これがなかなか旨くいかないという事を良く聞きます。
最近私の所でもASUSのP5Q-Proというマザーボードを使ってシステムを組みましたが、この時に発見した問題点を 書いて置きます。
使用機器: Motherboard: ASUS P5Q-Pro + Hitachi SATA HDD (500GB)x2 + DVD-RAM/±R/±RW SATA + 4GB memory
これをそのままBIOSでディスクインターフェースをAHCIモードにしてCDからインストールしようとすると、BIOSが9loadを 読み込んだ時点でシステムがハングアップします。ここで多くの人が諦めるようです。
これを避けるためには、CDROMからのインンストールはIDE (Compatible)モードで行うのが賢明です。ただしインストーラは CDROMがD:ドライブにあることを要求しますので、今の場合は、一台目のHDDをSATA1に、DVDドライブをSATA2に、二台目のHDDをSATA2に接続します。これで一旦システムをCDROMからインストールしてしまいます。インストールが成功しますと(まぁこれもなかなか大変ですが、 まぁPlan 9なぞに手を出そうという人は、ここまでは自力でなんとか出来るでしょう☺)、システムをIDEモードのままでディスクから立ち上げます。これでも良いという人は良いのですが、IDE CompatibleモードではDMAが働かないので読み書きが遅くなります。

SATAモードで働かせる為には、いくつかのシステム変更が必要です。
(1) /n/9fat/plan9.iniで /dev/sdC0となっている所を/dev/sdE0に書き変える。venti用のarenasを他のディスクに置いている場合は、 それが例えば/dev/sdD1であれば、/dev/sdE2と書きかえる。
(2) fossil/confで得た fossilのコンフィギュレションを良く見て、ここでも/dev/sdC0となっている所を/dev/sdE0に書き変える
(3) fossil/onf -w /dev/sdC0/fossil fossil.confとでもやってfossilのコンフィヒュレーションを変更します。
(3) venti/confでも同じように変更し、新たなコンフィギュレーシンをfossilに書き込みます。
(4) 以上が無事終了したら、システムをリセットし、かつBIOS設定でHDDをAHCIモードに変更した後、再度システムを立ち上げます。
これで成功する筈です。ここで失敗しても、再度IDE compatibleモードに戻してCDROMからブートすれば、始めからやり直せます。

					       March 10, 2010, 岡本健二 okamoto@granite.las.osakafu-u.ac.jp


=======自宅のPlan 9システムを作る======


Plan 9は通常最低限、file server + Auth/CPU server + terminalで三台のPCが必要です。但しterminalは 他のOSを走らせているマシンをfloppy bootすることで転用出来ますから、最低限二台のPCがPlan 9専用に 必要になります。

自宅でこれを実行出来る人は限られているでしょうから、通常は一台のPCでkfs(local file system)を持った disk付きのマシンをterminalとして使用する人が多いものと考えます。この場合にはAuth serverがありません からユーザ認証は一切行われません。つまり昔のパソコンになってしまい、家族で共用するのはかなり問題が あります。もっともPlan 9を家族で共用するだろうか?と言う疑問はもっともな疑問ですが。ですが、この設定 で使って見るとすぐに分かりますが、これではPlan 9の良い所は全く発揮出来ませんので、すごに飽きてしまう ことを保証されたようなものです。これをCPU/Auth serverにする方法は上のPlan 9 wikiページに書かれて いますので、それを実行すれば、このマシンをkfs付のAuth/CPU serverとして走らせる事は可能です。 さらにこのマシン上でPlan 9のgraphic user interfaceシステムであるrioを走らせる事も可能です。もちろん 今度は自分がAuth serverでもあるので、ユーザ認証は可能です。ですが、これ一台のみですと、このマシンには 特定のユーザしかlogin出来ません。通常はこのユーザ名は'bootes'とされています。まぁこれでもソースを読んだり 書いたりとかプログラマとして楽しむにはかなり使えますが、logoutも出来ないマシンというのは、やはり 普通に使うのには困ったものとなるでしょう。

そこで、これをAuth/CPU (+ kfs file server)としてのみ使用して、もう一台diskless PC(もちろんdiskは あっても良いのですが、これをPlan 9で使用しない)、を用意すれば、これをdisklessのPlan 9 terminal として利用できます。この場合かなりfull systemに近い雰囲気を味わうことが可能になります。通常 Plan 9でも走らそうかと考える人の自宅には、そうしたマシンはあるでしょうから、私はこの設定を推奨 します。この場合Auth/kfs serverではrioを走らせる必要はありません。これでずっと資源を有効に利用 する事が可能になります。私の自宅もこの設定で通常はWindowsあるいはLinux<を走らせているマシンを Plan 9 terminalとして利用しています。つまり自宅でPlan 9をそれらしく走らせる環境を作るのに必要な 最低限のマシン数はPlan 9専用にもう一台となります。

ただしこのPC二台構成のシステムではPlan 9の特徴であるfile server専用のkernelを使わずにCPU/terminal用 のkfs serverを使いますので、セキュリティは落ちますが、これは仕方のない事でしょう。例えばAuth/kfs サーバ上でdisk/kfscmd allowを実行しますと、全てのファイルを読み書き出来る事になってしまいます。 PC二台でシステムを組む場合はこの事を忘れないように注意して運用する必要があります。

この夏休みを利用して、Fossil+Ventiサーバを導入しました。しかし、まだこれだけで用を足すのは ちょっと不安がありますので、しばらくはRelease 4にFile serverをメインに使いながら、この 魅力的なFossil+Ventiを試して見るつもりです。何よりも、これが可能になると、long file nameがdefaultで使えるし、ilプロトコルも不要になりますので、普通のNetworkに接続するには好都合なことばかりなのですが、File serverはPlan 9システムの心臓ですので、安定に動く事が何よりも肝心な条件となりますので、、、。

またこの夏休みを利用して、これまでの私の所の懸案事項であった、二つのGraphic driverのupdateをおこないました。これらはIntel i81xドライバとS3 ProSavage8またはProSavageDDRと呼ばれる二つのgraphic chipです。これらは、その利用形態を考えどちらもsources.cs.bell-labs.comに置きました。

自宅にFossil+Venti file serverを使ったPlan 9 networkを構築したので、その例を載せました。



=======standalone CF based AUTH server======


最近各種のCompactFlashメモリーが普及して来ています。もしもこれらを利用して仕事場のPlan 9 system にCompactFlashを使った機械的に壊れないstandalone AUTH serverを作って見ました。ハードディスクは 便利な物ですが、いつも壊れる事を前提にものを考える必要があり、壊れるとシステムの再構築が必要になり 結構なやましい所でした。CompactFlashなら機械的に壊れる心配はありません。但し書換え回数に制限が あります。この点をどう考えるかが問題でしょう。

Plan 9のAUTH serverはその動作を良く考えて見ると、そのほとんでが読み込み動作です。だとすれば CompactFlashにkfs fileserverを構築すれば、壊れないAUTH serverを作れるだろうと考えました。

standaloneのAUTH serverを持てば、例えばfossilベースのfileserverとKen Thompsonのpseudo-WORM ベースのfileserverの両方を同時に持ち、teminalの起動時にどちらのfileserverを使うかを選択させる事が 可能になります。これはKen's fileserverからfossil+ventiへの過渡期である現在には非常に好都合です。では 早速やってみましょう。

AUTH serverには馬力は必要ないので中古の古いマシンをあてる事にし、日本橋をうろつきまして見つけたのが 三菱のアプリコットシリーズのApricot CX200 (Celereon 366MHz, 160MB SDRAM)です。これはフロッピが 壊れていた(これは今回は必要ない)等の理由で2600円で購入出来ました。これにIDEコネクタに直接接続出来る インタフェースカード(IR-ICF01S)に256MBのToshibaのCompactFlashカードを乗っけました。 これにkfsベースのPlan 9システムを構築するには、それなりの知識が必要ですが、まぁPlan 9等に興味を持つ 様な人なら自分でなんとか出来るでしょう。あるいは別の言い方をするならば、それができない人ならLinuxを 使ってるのがハッピだと思いますので、ここでは書きません。



=======I'm using USB connected Nikon CoolPix 3200======


英国のRichard Millerさんが、USB用のmass storageドライバを送って下さいました。これを使って 128MB SD cardを付けたNikon E3200をPlan 9のUSB connectorに継いで使用しています。ラッキー です。この授業風景はこのCoolPixで撮ったもので、手前の球が 金星、向こう側で男子学生が持っているのが火星儀です。

					July 15, 2004, 岡本健二 okamoto@granite.las.osakafu-u.ac.jp



=======現在の私達の所のPlan9ネットワーク======

こんな感じになってます。
                                                    インターネット
                                                          |
                                                          |
+--------------------------------+                        |                       +-------------------------------+
| 建物A内local Plan 9ネットワーク |--[Router box]---大学内LAN-------[Router box]--| 建物B内local Plan 9ネットワーク|
+--------------------------------+                                                +-------------------------------+

で建物A-->建物Bへのログインあるいは逆も可能になっています。
建物Aには二台のファイルサーバがあり、内一台はKen's fs64です。建物Bにも一台のファイルサーバが あります。これらがそれぞれlocal networkになっているのは、それぞれのセグメントにWindows XPやDebian Linux マシンも存在するためです。本当はKen's fs64で全てをまかないたいのですが、tcpの代わりにilプロトコルを 学内で通す政治力が無いので仕方なくこうしています。
					May 28, 2009, 岡本健二 okamoto@granite.las.osakafu-u.ac.jp

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